腸(はらわた)が腐(くさ)・る
精神が堕落する。性根が腐る。「—・ったやつ」
腸(はらわた)がちぎ・れる
耐えがたいほどの悲しみをおぼえる。「—・れる思い」
腸(はらわた)が煮(に)え返(かえ)・る
言いようのないほど腹が立つ。はらわたが煮えくり返る。「親友の裏切りに—・る」
腸(はらわた)が見(み)え透(す)・く
心の中がよく見える。言動とは裏腹の本心がよくわかる。「—・いたお世辞」
腸(はらわた)を断(た)・つ
1 悲しみに激しく心が痛む。断腸の思いをする。「—・つ気持ちで別れを告げる」 2 おかしくて大笑いする。「さしもあさましき最中に人々の皆—・つ」〈盛衰記・三四〉
わた【腸】
内臓。はらわた。「魚の—を抜く」
わた‐いり【腸煎り/腸熬り】
コイの内臓を味噌または塩と酒を加えて煎り煮したもの。
わた‐か【黄鯝魚/腸香】
コイ科の淡水魚。全長約30センチ。体は側扁し、背部が淡黒褐色のほかは銀白色。琵琶湖特産であるが、移殖されて関東以南にみられる。食用。うまうお。わたこ。《季 春》
わた‐だる【腸樽】
魚店や料理店などで、魚類のはらわたなどを入れておく樽。
わた‐に【腸煮】
アワビやイカの肉とともに内臓も使った煮物。