腹(はら)を剖(さ)き珠(たま)を蔵(ぞう)す
《「唐書」太宗本紀から》命よりも財物を大切にする。自己の利益や欲望のためには、生命をも粗末にする。本末転倒であること。
腹(はら)を探(さぐ)・る
それとなく人の意中を探り出そうとする。「痛くもない—・られる」
腹(はら)を据(す)・える
1 覚悟を決める。「—・えて難事にあたる」 2 がまんしてこらえる。心を落ち着ける。「あまりのことに—・えかねる」
腹(はら)を立(た)・てる
怒る。立腹する。「いやがらせに—・てる」
腹(はら)を召(め)・す
切腹することを敬っていう言葉。「かなはぬ所にて御腹めされん事」〈古活字本平治・中〉
腹(はら)を読(よ)・む
相手の心中を推測する。相手の考えを理解する。「相手の—・みながら交渉を進める」
腹(はら)を縒(よ)・る
大笑いする。腹筋(はらすじ)を縒る。「—・って笑いころげる」
腹(はら)を割(わ)・る
本心を打ち明ける。隠さずに心の中をさらけ出す。「—・って話す」
はるび【腹帯】
《「はらおび」の音変化》 1 鞍橋(くらぼね)を置くときに馬の腹にめぐらす帯。 2 長持の鐶(かん)につける革紐(かわひも)を補強する白布の紐。
ふく【腹】
[音]フク(呉)(漢) [訓]はら [学習漢字]6年 〈フク〉 1 はら。「腹腔(ふくこう)・腹痛・腹部/割腹・空腹・鼓腹・口腹・私腹・切腹・捧腹(ほうふく)・満腹」 2 母胎。母親。「異腹・...