みや‐ばら【宮腹】
皇女の子として生まれること。また、その人。「—の中将は」〈源・帚木〉
むかい‐ばら【向かひ腹/当腹/嫡腹】
正妻から生まれること。また、その子。「—の三郎君、十ばかりなるに」〈落窪・一〉
むかっ‐ぱら【向かっ腹】
《「むかばら」の音変化》やりばのない怒り。どうしようもなく腹立たしい気分。むかばら。「—を立てる」「—が立つ」
むか‐ばら【向か腹】
「むかっぱら」に同じ。
むし‐ばら【虫腹】
寄生虫によって起こる腹痛。
むしゃくしゃ‐ばら【むしゃくしゃ腹】
むしゃくしゃして腹立たしい気分。「這箇(こっち)も—で」〈紅葉・金色夜叉〉
むすめ‐ばら【娘腹】
母とその娘の両方を妻にしたとき、娘のほうから生まれた子。「親腹の五宮をばいみじう愛しおぼし、—の六宮をば殊の外にぞおぼされける」〈栄花・初花〉
むだ‐ばら【無駄腹/徒腹】
無益の切腹。転じて、何の意味もない責任をとらされること。「—を切る」
めかけ‐ばら【妾腹】
妾の子として生まれること。また、その人。庶子。しょうふく。
もち‐ばら【餅腹】
餅を食べて満腹した腹。