ぼう‐つき【棒突き】
六尺棒を突きながら、社寺の境内や辻番所などを警護すること。また、その番人。「そろひの看板着たる—の男ども」〈滑・膝栗毛・八〉
ぼっ‐か・ける【追っ掛ける】
[動カ下一][文]ぼっか・く[カ下二]《近世語》「おっかける」の音変化。「—・けてぶちのめさうか」〈滑・膝栗毛・五〉
ぽこ‐ぽこ
[副] 1 中空のものがたてる軽い音を表す語。「空箱を—(と)たたいて遊ぶ」 2 泡が次々と浮かび上がってくる音や、そのさまを表す語。「お湯が沸いて—(と)いってきた」 3 くぼみや穴がたくさん...
ぽってり
[副](スル) 1 ふっくらと肥えていて愛らしいさま。「—した娘の膝を叩いて」〈鏡花・婦系図〉 2 厚くふくらんでいるさま。「—(と)した唇」
まい‐おさま・る【舞ひ納まる】
[動ラ四]舞が終わる。また、事が落着する。「弥次郎兵衛がちゃらくらにやうやうと—・り」〈滑・膝栗毛・四〉
まき‐あし【巻(き)足】
1 紀州流の水泳術で、立ち泳ぎの足の使い方。下肢を、膝を中心にして交互に外から内へ回して浮力をつけるやり方。 2 文楽人形の型で、左右の足を交互に外から回してゆったりと足を運ぶ歩き方。
まき‐はしょり【巻き端折り】
《「まきばしょり」とも》着物の裾をまくり上げてはしょること。また、そのかっこう。「—で強勢(がうせい)に尻(けつ)がならんだは」〈滑・膝栗毛・初〉
まぐ・れる【紛れる】
[動ラ下一][文]まぐ・る[ラ下二]道に迷う。「山なんぞは越さねえで爰(ここ)まで—・れてきたのだあ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
まじ‐くら
[副]「まじくじ」に同じ。「うちふしたれども、—と寝入りもやらず」〈滑・続膝栗毛・一二〉
まっくら‐さんぼう【真っ暗三宝】
[副]めちゃくちゃに。「—狼狽(うろたへ)て」〈滑・続膝栗毛・一〇〉