へそ‐くり【臍繰り】
「臍繰(へそく)り金」の略。
へそくり‐がね【臍繰り金】
《綜麻(へそ)を繰ってためた金の意。人間のへそと混同して「臍」の字を当てたもの》主婦などが、他人に知られないように少しずつためた金。へそくり。
へそ‐ちゃ【臍茶】
《「臍で茶を沸かす」の略》たまらなくおかしいこと。
へそ‐の‐お【臍の緒】
胎児のへそと母体の胎盤をつなぐ、ひも状の器官。胎児はこれを通して母体から栄養をとる。臍帯(せいたい・さいたい)。ほぞのお。
臍(へそ)の緒(お)切(き)ってから
《臍の緒は出生後すぐ切るところから》この世に生まれ出てから。
ヘルニア【(ラテン)hernia】
体内の臓器が、あるべき部位から逸脱した状態。腹部の内臓に多くみられ、腹壁に生じた裂け目から腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出する。鼠蹊(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアや椎間板ヘルニアなどがある。
ベックウィズ‐ウィーデマン‐しょうこうぐん【ベックウィズ・ウィーデマン症候群】
臍帯ヘルニア・巨舌症・巨人症を主な特徴とする先天奇形症候群。BWS(Beckwith‐Wiedemann syndrome)。→ゲノムインプリンティング異常症
ほぞ【枘】
《「臍(ほぞ)」と同語源。古くは「ほそ」》木材などを接合する際、一方の端部に作る突起。これを他方に作った枘穴(ほぞあな)に差し込んで合わせる。
ほぞ【臍】
《古くは「ほそ」》 1 へそ。 2 決心。また、本心。→臍を固める
ほぞ【蔕】
《「臍(ほぞ)」と同語源。古くは「ほそ」》果実のへた。〈文明本節用集〉