たら・う【足らう】
[動ワ五(ハ四)] 1 資格や力量などが十分に備わっている。「それほど自分は—・わぬものであろうか」〈紅葉・多情多恨〉 2 十分である。満足である。「—・ワヌコトナシ」〈和英語林集成〉 「—・は...
たらし‐こ・む【誑し込む】
[動マ五(四)]だまして自分の思うようにする。「甘い言葉で—・む」
た‐りき【他力】
1 自分以外のものの力。他人の助力。⇔自力。 2 仏語。衆生(しゅじょう)を悟りに導く仏・菩薩(ぼさつ)の力。仏・菩薩の加護。特に、浄土門で、一切の衆生を救おうと発願した阿弥陀仏の力。弥陀の本願...
たりき‐ほんがん【他力本願】
1 《他力(阿弥陀仏)の本願の意》仏語。自らの修行の功徳によって悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の本願によって救済されること。浄土教の言葉。 2 《誤用が定着したものか》俗に、自分の努力でするのでは...
短気(たんき)は損気(そんき)
短気を起こすと、結局は自分の損になる。「損気」は「短気」に語呂を合わせたもの。短気をいましめた言葉。
たん‐さい【短才】
才能が乏しいこと。また、その人。自分の才能をへりくだっていう。「浅知—」
たん‐さつ【短札】
短い手紙。また、自分の書状をへりくだっていう語。短紙。
だい‐おう【乃翁】
[代]《「乃」は汝の意》一人称の人代名詞。男の老人が、子や目下の者に向かって、自分をさしていう語。ないおう。「—児の言を用いず」〈織田訳・花柳春話〉
大工(だいく)の掘(ほ)っ建(た)て
人のために立派な家を建てる大工が、粗末な掘っ建て小屋に住んでいる。他人の世話ばかりしていて、自分のことに無関心であったり、手が回らなかったりすることのたとえ。
だい‐こう【乃公】
[代]一人称の人代名詞。男性が、目下の人に対して、または尊大に、自分をさしていう語。我が輩。ないこう。「それでも筆者は断じて—ではないと言い張り」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉