あざら‐け・し【鮮らけし】
[形ク]魚肉などが新鮮である。生き生きとしている。「紀伊の国の海辺に至り、—・き鯔(なよし)八隻(はっしゃく)を買ひて」〈霊異記・下〉
ある‐は【或は】
[接]《動詞「あり」の連体形+係助詞「は」から》 1 (「あるは…、あるは…」の形で)ある者は。ある場合は。「—年ごとに鏡のかげに見ゆる雪と浪とをなげき…、—昨日は栄えおごりて時を失ひ」〈古今・...
至(いた)れり尽(つ)くせり
《「荘子」斉物論から》配慮が行き届いて、申し分がない。「—の接待」 [補説]「至り尽くせり」とするのは誤り。
い‐ゆ・く【い行く】
[動カ四]《「い」は接頭語》行く。「あをによし奈良の京師(みやこ)の佐保川に—・き至りて」〈万・七九〉
う‐かく【羽客】
神仙となって空をとべるようになった人。仙人。仙客。「—は霞に乗りて至り、仙人は月を玩(もてあそ)ぶ」〈宴曲集・四〉
牛(うし)にひかれて善光寺(ぜんこうじ)参(まい)り
《信心のない老婆が、さらしていた布を角にかけて走っていく牛を追いかけ、ついに善光寺に至り、のち厚く信仰したという話から》思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ。
うらしま‐せつわ【浦島説話】
伝説「浦島太郎」の原型となる説話。古く雄略紀・逸文丹後国風土記・万葉集・続日本紀(しょくにほんぎ)にみえ、平安時代以後も「浦島子伝」など多くの文献がある。大筋は「浦島太郎」と同じであるが、「浦島...
お・う【追う/逐う】
[動ワ五(ハ四)] 1 ㋐先に進むものに行き着こうとして急ぐ。あとをついて行く。追いかける。「母親のあとを—・う幼な子」「逃走者を—・う」「機影をレーダーで—・う」 ㋑目標となるものに至り着こう...
おおさか‐かんじょうせん【大阪環状線】
大阪から西九条・天王寺・京橋を経て大阪に至り、大阪市街を1周するJR線。大阪・天王寺間の城東線と、大阪・西九条間の西成(にしなり)線とをつなぐ西九条・天王寺間が昭和36年(1961)に開業し、全...
おん‐びん【穏便】
[名・形動] 1 物事をかど立てずおだやかに行うこと。また、そのさま。「—な処置」 2 手軽なこと。便利なこと。また、そのさま。「ここに五軒の娼家あり、至りて—なるあそびにして」〈寛天見聞記〉