うおがしものがたり【魚河岸ものがたり】
森田誠吾の長編小説。築地魚河岸を舞台に、秘密を抱えた男と魚河岸で暮らす人々との心の交流を描く。昭和60年(1985)刊行。同年、第94回直木賞受賞。昭和62年(1987)テレビドラマ化。
うこん‐にんぎょう【右近人形】
木または紙で作り、黄色の袱紗(ふくさ)をかぶった人形。江戸初期の女形、右近源左衛門の舞台姿に似せたもの。
うしやまホテル【牛山ホテル】
岸田国士の戯曲。昭和4年(1929)、「中央公論」誌に発表。昭和7年(1932)初演。仏領インドシナのホテルを舞台とする人間ドラマ。
うしろ【後ろ】
1 人や物の正面とは反対の側。また、その方向。 ㋐後方。背後。「—を向く」「—へ順に送る」「駅の—の公園」⇔前。 ㋑背中。「敵に—を見せる」 2 表からは見えない所。物の裏側になっているところ。...
うじ【宇治】
京都府南部の市。宇治川が流れ、奈良と結ぶ渡河地として早くから開けた。平安時代から貴族の別荘地で、源氏物語の舞台。宇治茶の産地。平等院・黄檗山(おうばくさん)万福寺などがある。古くは「菟道」とも...
うじ‐じゅうじょう【宇治十帖】
源氏物語54帖のうち、橋姫から椎本(しいがもと)・総角(あげまき)・早蕨(さわらび)・宿木・東屋(あずまや)・浮舟・蜻蛉(かげろう)・手習・夢浮橋(ゆめのうきはし)までの最後の10帖の総称。光源...
うずまき
(うづまき)上田敏の中編小説。明治43年(1910)発表。詩人・英文学者として知られる著者による唯一の小説。 (渦巻)渡辺霞亭による長編の家庭小説。華族の家督相続争いの中で苦難を乗り越えてい...
うたい‐ぞめ【謡初め】
新年に謡曲の謡い始めをする儀式。室町時代に始まり、江戸時代には幕府の盛大な儀式であった。《季 新年》「敷舞台拭き清めあり—/虚子」
うち‐かえし【打(ち)返し】
[名] 1 古綿を打ち直すこと。また、その綿。「—の綿入れ」 2 劇場の舞台の背景の板を裏返して別の背景にすること。 3 建築で、左右または上下が対称なこと。うってがえし。 [副] 1 同じ...
うち‐ごうし【内格子】
1 内側に引き上げて開ける格子。⇔外格子。 2 家の内側にある格子。⇔外格子。 3 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の2階桟敷の舞台寄り8間をいうことが多い。主として江戸歌舞伎でいった。