ほうろうき【放浪記】
林芙美子の自伝的小説。第一次大戦後の東京で、職を転々としながらもたくましく生きる女の姿を描く。昭和3年(1928)から昭和5年(1930)にかけて「女人芸術」誌上で発表。映画化・舞台化もされた。
ほしのまきば【星の牧場】
庄野英二の児童文学作品。昭和38年(1963)刊行。挿絵は長新太。記憶喪失の復員兵と、戦場で死んだ愛馬の心の交流を幻想的に描く。翌年、第11回サンケイ児童出版文化賞、第4回日本児童文学者協会賞、...
ほたるがわ【蛍川】
宮本輝の小説。富山県のいたち川のほとりを舞台に、少年竜夫の成長を描く。「文芸展望」誌の昭和52年(1977)10月号に発表。第78回芥川賞受賞。「泥の河」「道頓堀川」とあわせ三部作をなす。須川栄...
ほたるのかわ【蛍の河】
伊藤桂一の短編小説。戦場を舞台に友情と青春を描く。昭和36年(1961)発表、同年第46回直木賞を受賞。
ほっきょくのムーシカミーシカ【北極のムーシカミーシカ】
いぬいとみこの児童文学作品。北極を舞台に双子のシロクマの子、ムーシカとミーシカが成長していくさまを描く。
ほほえみのくに【微笑みの国】
《原題、(ドイツ)Das Land des Lächelns》レハールのオペレッタ。全3幕。1929年初演。中国の宮殿を舞台とした東方趣味的な作品の一。
ほめ‐ことば【褒め言葉/誉め詞】
1 ほめる言葉。賛辞。 2 歌舞伎で、客席から舞台の役者をほめる言葉。江戸時代には上演途中で、決められた観客が花道へ上がり、ひいき役者をほめる形式があった。
ホリゾント【(ドイツ)Horizont】
《地平線・水平線の意》近代の劇場で、舞台奥に設けられたねずみ色の壁または幕。主に、空などの背景を照明効果で表現するためのもの。
ホリゾント‐ライト【horizont light】
舞台奥に置かれたホリゾントを照明する器具。
ほん‐あん【翻案】
[名](スル)既存の事柄の趣旨を生かして作りかえること。特に小説・戯曲などで、原作の筋や内容をもとに改作すること。また、そのもの。「舞台を日本に置き替えて—する」