くらまじし【鞍馬獅子】
歌舞伎舞踊。富本、のち清元。本名題「夫婦酒替奴中仲(みょうとざけかわらぬなかなか)」。中村重助作詞、名見崎徳治作曲。安永6年(1777)江戸市村座初演。義経が殺されたと聞いて狂乱する静御前に太神...
クランフォード【Cranford】
ギャスケルの中編小説。1953年刊行。田舎町クランフォードを舞台に、老婦人たちの何気ない日常を描く。別邦題「女だけの町」。
くり‐あげ【繰(り)上げ】
1 繰り上げること。⇔繰り下げ。 2 足し算で、上のけたに数を繰り入れること。 3 義太夫節で、音を高めて強く語る節回し。 4 歌舞伎で、問答や口論の末に、両方掛け合いで、「さあさあさあ」と調子...
くり‐ひろ・げる【繰(り)広げる】
[動ガ下一][文]くりひろ・ぐ[ガ下二] 1 順々に広げる。「巻き物を目の前に—・げる」 2 新しい情景を次々に展開する。「熱戦を—・げる」「華麗な舞台が—・げられる」
くるい【狂い】
1 物事の状態・調子が正常でないこと。「計器に—が生じる」「一分(いちぶ)の—もなく組み立てる」 2 物事が予定・計画したとおりにいかないこと。「手順に—が生じる」 3 能や歌舞伎で、物狂いにな...
くるう‐ごじゅうど【狂う五十度】
《furious fifties》南緯50度から60度にかけての暴風圏をさす俗称。南極海を航行する船には、常に西から強い卓越風が吹きつけ、吠える40度よりさらに強烈な嵐に見舞われることに由来する...
くるったいっページ【狂った一頁】
川端康成原作、衣笠貞之助監督による映画の題名。大正15年(1926)公開の白黒サイレント作品。円谷英一(円谷英二)が撮影補助で参加。精神病院を舞台とする前衛的な作品。
くるま‐びん【車鬢】
《形が車の輻(や)に似ているところから》歌舞伎の鬘(かつら)の一。鬢の毛をいくつかに分けて束ね、油や漆で固めたもの。荒事(あらごと)の主人公や侠客(きょうかく)などに用いる。
くるわぶんしょう【廓文章】
浄瑠璃。安永9年(1780)成立。寛政5年(1793)大坂大西芝居初演。近松門左衛門作「夕霧阿波鳴渡」吉田屋の段の書き換え。
歌舞伎狂言。世話物。一幕。文化5年(1808)江戸中村座初演。
...
くれ‐がく【呉楽】
中国古代の呉(ご)の国で行われたという楽舞。伎楽(ぎがく)の別称。くれのがく。