か‐しゃ【花車】
1 (「火車」「香車」とも書く)遊女を監督・指揮する女。やり手ばばあ。「其次の御客は酒飲ませて…舞い玉うものと左(さ)る—めが申せしよし」〈露伴・辻浄瑠璃〉 2 遊女屋・揚屋・茶屋などの女主人。...
かしゃ‐がた【花車方/花車形】
歌舞伎で、年増・老女に扮する女方。また、その役柄。女歌舞伎のツレにあたる女房方(かかがた)から生まれた。老女方(ふけおやま)。女房方。嬶方(かかがた)。
かじ‐みまい【火事見舞(い)】
家が火災で焼けたり、近火があったりした人を見舞うこと。また、見舞いのために送る手紙や品物。《季 冬》
か‐じょ【歌女】
1 宴席などで歌をうたう芸妓。うため。「いわゆる狭邪(きょうしゃ)の地でどの家にも—を養っている」〈鴎外・魚玄機〉 2 ミミズの異称。 3 律令制で、雅楽寮に属して舞楽のときに歌をうたう女。うため。
かじわら【梶原】
《歌舞伎で、梶原景時(かげとき)が他人をおとしいれる悪人として扱われているところから》 1 意地の悪い人。「—と火鉢の灰へ書いて見せ」〈柳多留・二〉 2 ゲジの俗称。「御夜詰めに—が出て大さわぎ...
かすい‐かい【歌吹海】
歌舞または遊興の盛んな場所。遊里。「北の墓地はモンマルトルの—に接す」〈荷風・ふらんす物語〉
かすが‐まい【春日舞】
春日大社で、巫女(みこ)が神前に奏する神楽舞。
カスティーリャ‐ラ‐マンチャ【Castilla La Mancha】
スペイン中部、マドリードの南東に広がる自治州。乾燥した高原地帯で、白壁の家や風車の点在する風景がみられる。州都トレドやクエンカが世界遺産。セルバンテスの小説「ドン=キホーテ」の舞台。ラ‐マンチャ。
かすみ‐まく【霞幕】
歌舞伎の大道具で、白地の木綿に浅葱(あさぎ)色で横霞を描いた幕。山台(やまだい)にいる浄瑠璃連中を隠すのに用いる。
かずら‐おけ【鬘桶】
能や狂言の小道具で、高さ約45センチ、直径約30センチの黒漆塗り蒔絵(まきえ)の円筒形の桶。本来は腰掛けとして使い、歌舞伎でも流用する。腰桶。かつらおけ。