けんさき‐ぶね【剣先船】
船首が剣先のようにとがっている船。ふつう長さ約13メートル。江戸時代、奈良・大坂付近の浅い川で荷物運送に従っていた。けんさき。
けんちょうじ‐ぶね【建長寺船】
火災で焼失した建長寺の再建費用を得るため、鎌倉幕府の公認により正中2年(1325)元に渡航した貿易船。
こえ‐ぶね【肥船】
肥桶(こえおけ)を積んで運ぶ船。こやしぶね。
こく‐しゅう【刻舟】
《舟から剣を落とした人が、舟が動くことを考えずに舟端に目印を刻みつけて水中の剣を捜したという「呂氏春秋」察今の故事から》時勢の移り変わりに気が付かないことのたとえ。
こ‐しゅう【孤舟】
一つだけぽつんと浮かぶ舟。
このは‐ぶね【木の葉舟】
水上に遠く浮かんで見える小舟を木の葉に見立てていう語。また、水の上に散って浮いている木の葉を舟に見立てていう語。はかないもの、頼りないもののたとえに用いる。
こばや‐ぶね【小早船】
江戸時代、小型の関船。また、40挺立て以下の小型で快速の廻船。
こ‐ぶね【小舟/小船】
小さな舟。おぶね。
こんぴらふねふね【金毘羅船船】
香川県の民謡。仲多度郡琴平町を中心に歌われた座敷歌。もと金刀比羅宮(ことひらぐう)参詣の際の道中歌とも、また元禄(1688〜1704)ころに金毘羅船の発着港大坂で歌いだされたともいわれる。
こんぴら‐ぶね【金毘羅船】
江戸時代、金刀比羅宮(ことひらぐう)参詣のために就航した乗り合い船。大坂と丸亀や多度津との間を往復した。金毘羅参詣船。