にぞう【仁蔵/二蔵】
鍛冶(かじ)屋の職人、船頭・馬方などの通称。仁助(にすけ)。「鉱(あらかね)の槌打つ—までも」〈浮・男色大鑑・六〉
ばん‐いち【万一】
[副] 1 もしも。ひょっとして。まんいち。「—に危(あやぶ)む心から、暫く差控(さしひかえ)ていた」〈二葉亭・浮雲〉 「—おめえがつまらねえこといひ出しては」〈滑・大山道中・初〉 2 わざわ...
ふな‐おさ【船長】
船方の長。船頭。
ふな‐おろし【船卸し/船下ろし】
1 新造船の進水式。船主や船頭、またその妻などを水中に投げ込むなどの習俗がある。 2 船の積み荷をおろすこと。
ふなて‐がしら【船手頭】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、幕府の用船の管理や、山陽道・西海道の海上巡視などにあたった。文久2年(1862)軍艦奉行の管轄下に入った。船奉行。船手衆。船頭(ふながしら)。
ふなわたしむこ【船渡聟】
狂言。船頭が酒樽(さかだる)を持った客を脅し、酒を全部飲んでしまう。帰宅後、家をたずねてきた自分の聟が先刻の客とわかり、船頭はひげを落として対面するが見破られる。
へんねし
《「へんねじ」とも》ねたむこと。嫉妬。「外の船頭共が—にて様々の噂をする」〈伎・桑名屋徳蔵〉
めし‐ぶね【召し船】
貴人の乗る船。「御大将の—の船頭は汝たるべし」〈浄・盛衰記〉
もがみがわ‐ふなうた【最上川舟唄】
山形県の民謡。最上川の船頭たちがうたった舟唄。
よじ‐く・れる【捩くれる】
[動ラ下一]ねじりまがる。ねじくれる。また、すなおでなくなる。ひねくれる。「革羽織の紐を見るやうに—・れた挨拶をしなさらずと」〈洒・船頭部屋〉