かげろうにっき【蜻蛉日記】
右大将藤原道綱の母の日記。3巻。天延2年(974)以後の成立。夫の兼家(かねいえ)との不安定な結婚生活に苦悩しながら、子の道綱への愛や芸術の世界に目覚めていく心の遍歴を描く。かげろうのにき。
影(かげ)を落(お)と・す
1 光がさす。「夕日が—・している」 2 光のくる向きと反対側に影を映す。「湖面に雲が—・す」 3 影響を与える。「後世の芸術作品に—・す」「つらい体験が心に—・す」
か‐さく【佳作】
1 文学作品・芸術作品などで、できばえのいい作品。 2 絵画・文芸作品のコンクールなどで、入賞した作品に次ぐすぐれた作品。「選外—」
か‐さく【寡作】
[名・形動]芸術家などが作品を少ししか作らないこと。制作数が少ないこと。また、そのさま。「—な画家」⇔多作。
かさぶたしきぶこう【かさぶた式部考】
秋元松代の戯曲。3幕。昭和40年(1965)に放映されたテレビドラマ「海より深きかさぶた式部考」のシナリオを舞台劇用に書き換えたもの。昭和44年(1969)初演。同年、第11回毎日芸術賞受賞。
かずのみやさまおとめ【和宮様御留】
有吉佐和子の歴史小説。昭和53年(1978)刊。同年、第20回毎日芸術賞受賞。
かせきのもり【化石の森】
石原慎太郎の長編小説。劇薬による殺人に走る医学生の精神の軌跡を描く。昭和45年(1970)刊行。第21回芸術選奨文部大臣賞受賞。昭和48年(1973)、篠田正浩監督により映画化。
かねことうたしゅう【金子兜太集】
金子兜太の自選著作集。平成14年(2002)、全4巻を刊行。句集、評論、エッセーなどを収録。第13句集「東国抄」と本作により、第59回芸術院賞を受賞した。
かぶ‐おんぎょく【歌舞音曲】
歌や踊りや楽器演奏など、華やかな芸能・芸術活動の総称。「服喪として—が自粛された」
かぶ‐こうぞう【下部構造】
《(ドイツ)Unterbau》史的唯物論で、一定の発展段階にある社会構成の基礎となる物質的な生産関係の総体。これが社会的・政治的な制度、思想・芸術などの上部構造を規定する。経済的構造。→上部構造