いら‐だち【苛立ち】
《動詞「いらだつ」の連用形から》思うようにならず気持ちが高ぶること。いらいらする気持ち。「煮えきらない態度に—を覚える」
いら‐だ・つ【苛立つ】
[動タ五(四)]気持ちがいらいらして、じっとしていられなくなる。じれる。「—・つ気持ちを抑える」「じらされて、心が—・つ」
[動タ下二]「いらだてる」の文語形。
いら‐だ・てる【苛立てる】
[動タ下一][文]いらだ・つ[タ下二]気持ちをいらいらさせる。いらだたせる。「ささいなことに神経を—・てる」
いらち【苛ち】
[名・形動]《動詞「いらつ」の連用形の名詞化》いらいら、せかせかとして落ち着かないこと。また、そのような人やさま。「—な人」
いらっ‐と【苛っと】
[副](スル)俗に、軽く、または瞬間的にいらだつさま。「上役の質問に—する」
いら・つ【苛つ】
[動タ五(四)]気持ちが落ち着かなくいらいらする。いらだつ。「待ちかねて気を—・ちながら」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉
[動タ下二]物事を早くするようにせきたてる。「下り候へ、と—・てけれども」...
いら‐つ・く【苛つく】
[動カ五(四)]思うようにならず、いらいらする。「仕事がはかどらず—・く」
いら‐な・し【苛なし】
[形ク] 1 心が苦しい。心苦しく不安だ。「悲しけくここに思ひ出—・けくそこに思ひ出」〈万・三九六九〉 2 際だってはなはだしい。「候ふ人々も—・くなむ泣きあはれがりける」〈大和・一六八〉 3 ...
いら‐なみ【苛波】
いらだっているようにせわしなく小刻みに立つ波。「海水が東へ東へと落ちつきなく—を立て立て流れて」〈志賀・暗夜行路〉
いららが・す【苛らがす】
[動サ四]《「いららかす」とも》角張らせる。高く突き出させる。目立つようにする。いからす。「猪のししの出で来て…毛を—・して走りてかかる」〈宇治拾遺・九〉