あの‐こ【彼の子】
[代] 1 三人称の人代名詞。幼児や若い女性をさす。 2 二人称の人代名詞。近世、遊女屋の主(あるじ)や姉女郎が禿(かむろ)に呼びかける語。「—や、茶一つたも」〈洒・郭中奇譚〉
あばばばば
芥川竜之介の短編小説。大正12年(1923)12月、雑誌「中央公論」に発表。著者自身がモデルとされる保吉ものの作品のひとつ。たばこ屋の若い女店員が母となった姿に対し、主人公が抱く感慨を描く。
アプレ‐ゲール【(フランス)après-guerre】
《戦後の意》 1 第一次大戦後、フランスなどに興った芸術上の新傾向。日本では第二次大戦後、新文学の創造を試みた野間宏・中村真一郎などが代表。→戦後派文学 2 戦後派。特に第二次大戦後、従来の思想...
あま‐おとめ【海人少女/蜑乙女】
年若い海女(あま)。「藻塩焼きつつ—ありとは聞けど」〈万・九三五〉
アルトゥーロのしま【アルトゥーロの島】
《原題、(イタリア)L'isola di Arturo》イタリアの女性作家、モランテによる小説。ナポリ湾の小島を舞台に、父親と若い義母への愛憎に揺れる少年アルトゥーロの成長を描く。1957年刊。...
あん‐こう【暗紅】
黒みがかったあかい色。黒ずんだ紅色。「暗緑と—を混ぜ合わした様な若い芽が」〈漱石・それから〉
あん‐ちゃん【兄ちゃん】
《「あに(兄)さん」の音変化》 1 自分の兄に対する愛称。 2 若い男を気安く呼ぶ語。「近所の—」 3 遊び人風の若い男。「街の—」
アンテア【Antea】
パルミジャニーノの絵画。カンバスに油彩。縦136センチ、横86センチ。テンの毛皮を右肩に掛けた若い女性の肖像画。ナポリ、カポディモンテ美術館所蔵。
いい‐だし【言(い)出し】
1 人よりも前に言うこと。はじめに言うこと。また、その人。「お若い方々前に置いて老人(としより)の—は怪しからぬようなれど」〈露伴・いさなとり〉 2 話・歌などの最初の言葉・文句。
イェルマ【Yerma】
ガルシア=ロルカの戯曲。1934年初演。子宝に恵まれない若い妻の苦悩が引き起こす悲劇を描く。「血の婚礼」「ベルナルダ=アルバの家」とともにロルカの三大悲劇とよばれる。