はふり‐こ【祝子】
「祝(はふり)」に同じ。「—が木綿(ゆふ)うちまがひ置く霜はげにいちじるき神のしるしか」〈源・若菜下〉
はやり‐か【逸りか】
[形動ナリ] 1 調子が早く軽快なさま。「—にかき鳴らしたるを、中納言、堪へずをかしうや思さるらむ」〈堤・逢坂越えぬ権中納言〉 2 軽はずみで落ち着きのないさま。おっちょこちょい。「品々しからず...
はる‐の‐ななくさ【春の七草】
正月7日の七草粥(ななくさがゆ)に入れる7種の若菜。芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)(ハハコグサ)・繁縷(はこべら)・仏(ほとけ)の座(タビラコ)・菘(すずな)(カブ)・蘿蔔(すずしろ...
ひが‐おぼえ【僻覚え】
まちがった記憶。記憶違い。「この世のほかなるやうなる—どもに取りまぜつつ」〈源・若菜上〉
ひが‐かぞえ【僻数へ】
まちがった数え方。計算違い。「かく御賀などいふことは、—にやと覚ゆるさまの」〈源・若菜上〉
ひが‐ごころ【僻心】
1 ひねくれた考え方。ねじけた心。「—にて、わが身をさしもあるまじきさまにあくがらし給ふ」〈源・若菜上〉 2 思いちがい。誤解。「又、いかなる御譲りあるべきにかなど、—を得つつ」〈源・行幸〉
ひが・む【僻む】
[動マ五(四)] 1 物事を素直に受け取らないで、曲げて考える。自分が不利なようにゆがめて考える。「じゃま者扱いされたと—・む」 2 ゆがんだ考え方をする。考え方がまちがっている。「取りはづし...
ひき‐なお・す【引(き)直す】
[動サ五(四)] 1 改めてもう一度引く。「図面を—・す」 2 改める。作りかえる。直す。「百姓家を—・したのであろう」〈蘆花・思出の記〉 3 組み入れる。入れ直す。「番頭の幸作も養子分に—・し...
ひこ‐じろ・う【引こじろふ】
[動ハ四]何回も強く引っぱる。むやみに引っぱる。ひこずらう。「綱いと長くつきたりけるを物にひきかけ…逃げむと—・ふほどに」〈源・若菜上〉
ひた‐おもむき【直趣】
[名・形動ナリ]いちずであること。また、そのさま。「あまり—におほどかにあてなる人は、世の有様も知らず」〈源・若菜下〉