あさ‐じ【浅茅】
まばらに生えた、または丈の低いチガヤ。文学作品では、荒涼とした風景を表すことが多い。《季 秋》
あぶら‐がや【油茅/油萱】
カヤツリグサ科の多年草。山地などの湿地に生え、高さ約1メートル。長い線形の葉が互生する。秋、茶褐色で油のにおいのする穂をつける。なきり。かにがや。
かも‐がや【鴨茅】
イネ科の多年草。高さ約1メートル。葉は線形。夏、緑色または暗紫色の穂を円錐状につける。ヨーロッパ・西アジアの原産。牧草として日本に入り、野性化。オーチャードグラス。
かや【茅/萱】
屋根をふく材料とする草。イネ科のススキ・チガヤやカヤツリグサ科のスゲなどの総称。《季 秋》「—の穂の稚(おさな)き月を眉の上/楸邨」
かり‐やす【刈安/青茅】
1 イネ科の多年草。山地に群生し、高さ約1メートル。葉は広線形。秋、茎の頂に枝分かれした穂を出す。古くから黄色染料に使用。近江刈安。《季 秋》 2 コブナグサの別名。八丈刈安。 3 「刈安染め」の略。
かる‐かや【刈萱/刈茅】
1 イネ科の多年草、オガルカヤとメガルカヤの総称。ススキに似る。根をたわしやはけなどの材料とする。《季 秋》「野路の雨—独りありのままに/暁台」 2 《刈り取った草の意》屋根を葺(ふ)くために刈...
こう‐ぼう【香茅】
イネ科の多年草。草地に生え、高さ20〜40センチ。初夏、淡褐緑色の穂を円錐状につける。全体にかすかな香気がある。
こめ‐がや【米茅】
イネ科の多年草。山地の林下に生え、高さ約40センチ。葉は細長い。夏、茎の先の片側に、米粒に似た穂を1列につける。すずめのこめ。
ささ‐がや【笹茅/笹萱】
イネ科の一年草。山野に生え、高さ20〜30センチ。群がって生え、葉はササに似て小さい。秋、茎の頂に緑色の花穂をつける。
たか‐がや【高茅/高萱】
ススキなどの、細くて丈の高い草。