ゆき‐がこい【雪囲い】
1 雪国で、風雪を防ぐため、家の周囲を囲うこと。また、その設備。雪垣。《季 冬》「親犬や天窓(あたま)で明ける—/一茶」 2 庭木を雪や霜から守るために、むしろやわらで囲うこと。また、そのもの。
ゆき‐の‐え【雪の会】
雪の日に催す茶の会。
ゆき‐ぼとけ【雪仏】
雪をかためて作った仏像。《季 冬》「彼是といふも当坐ぞ—/一茶」
ゆ‐こぼし【湯零し/湯翻し】
1 飲み残した湯茶などを捨てる容器。こぼし。 2 茶道で、茶碗を洗った湯を入れる容器。建水(けんすい)。こぼし。
ゆさん‐じょ【遊山所】
遊山に行く所。また、遊郭・茶屋などの遊び場。「江戸中の寺社、芝居、その外—の繁昌なり」〈浮・永代蔵・六〉
ゆさん‐ぢゃや【遊山茶屋】
遊山所にある茶屋・料理屋。「—の献立」〈浮・一代女・三〉
ゆ‐ちゃ【湯茶】
湯と茶。湯または茶。「—の接待」
ゆてき‐てんもく【油滴天目】
天目茶碗の一。黒釉(こくゆう)地に油滴に似た銀色または金白色の斑文(はんもん)が表れたもの。中国の建盞(けんさん)のものが有名。
ゆ‐とう【湯桶】
湯茶を入れる器。木製でつぎ口と柄(え)があり、多くは漆塗り。そば屋でそば湯を入れて用いたりする。
ゆ‐の‐こ【湯の子/湯の粉】
1 茶の湯で、懐石の終わりに出す練り湯に入れる焦げ飯や煎(い)り米。 2 釜底に焦げついた飯を粥(かゆ)にしたもの。「もはや—の便も切れ、露命すでに終らん事」〈浮・貧人太平記〉