うち‐はやし【打ち囃子】
太鼓・鼓などを打つこと。近世、男子のたしなみとされた遊芸。「茶の湯、盤上、—、男の芸に一つでも」〈浄・歌念仏〉
うち‐ろじ【内露地/内路地】
茶庭で、二重露地の場合、中門(ちゅうもん)を境にして、茶室に至るまでの内側の庭のこと。→外露地(そとろじ)
うな‐ちゃづけ【鰻茶漬(け)】
《「うなぎちゃづけ」の略》熱い飯の上に鰻のかば焼きをのせ、煎茶(せんちゃ)をかけたもの。うなちゃ。
うば‐ぐち【姥口】
1 歯のない老婆の口。 2 茶道で、周囲が盛り上がり、口のすぼまった形をした釜・香炉・水指(みずさし)などのこと。 3 物のふたなどがきちんと合わないで、少しあいていること。
うま‐すげ【馬菅】
カヤツリグサ科の多年草。水辺に生え、高さ50〜60センチで、スゲの中でも特に大きい。初夏、茎の先に白茶色がかった雄花の穂、その下に淡緑色の雌花の穂をつける。
うめ‐ぞめ【梅染(め)】
1 紅梅の樹皮や根を煎(せん)じた汁で染めること。また、染めたものやその色。赤みのある茶色のものを赤梅、黒ずんだ茶色のものを黒梅という。 2 「梅襲(うめがさね)」に同じ。
うめ‐ちゃ【埋め茶】
「埋め茶女郎」の略。
うめちゃ‐じょろう【埋め茶女郎】
遊女の等級。江戸の吉原で、太夫(たゆう)・格子(こうし)女郎・散茶(さんちゃ)女郎に次ぐ格下の遊女。散茶を薄めるのしゃれからという。
うめちゃ‐づくり【埋め茶造(り)】
埋め茶女郎を置いた遊女屋の店の造り。散茶女郎の店を改造して大格子(おおごうし)の内側を局(つぼね)座敷に仕立て、狭い庭をつけたもの。
うめや‐しぶ【梅谷渋】
染料の一。紅梅の根や樹皮を煎じた液。明礬(みょうばん)を媒染剤として、赤みのある黄茶色に染める。→木蘭地(もくらんじ)