そう‐し【草紙/草子/双紙/冊子】
《「さくし(冊子)」の音変化か》 1 漢籍・和本などで、紙を綴(と)じ合わせた形式の書物。綴じ本。 2 物語・日記・歌書など、和文で記された書物の総称。 3 御伽(おとぎ)草紙・草(くさ)双紙な...
そうしあらいこまち【草子洗小町/草紙洗小町】
謡曲。三番目物。宮中の歌合わせで、小野小町の相手となった大伴黒主は、小町の詠歌を盗み聞いて万葉集に書き入れ、古歌だと主張するが、小町が草子を洗うとその歌の文字が消える。草紙洗。
そうし‐あわせ【草紙合(わ)せ】
平安時代の物合わせの一。物語などの草紙の絵や表紙・綴じ方・料紙などの優劣を競い、判者(はんじゃ)がそれを判定した遊戯。
そうし‐がみ【草紙紙】
1 手習い草紙の紙。習字用の紙。 2 すき返しの紙。
そうし‐ぎり【草紙錐】
手習い草紙などを綴じるのに用いる錐。千枚通し。
そうし‐はぎ【草紙剝】
フグ目カワハギ科の海水魚。全長約80センチで尾びれが大きい。体は淡灰色で、不規則な青色の線と斑紋が入る。内臓に強い毒をもつことがある。本州中部以南の暖海に広く分布。
そうし‐ばさみ【草紙挟み】
草紙を挟んでおく道具。草紙とほぼ同じ大きさの2枚の板の間に草紙を挟み、それをひもで結ぶもの。草子形。
そうし‐みせ【草紙店】
江戸時代から明治時代にかけて、草双紙などを売っていた店。絵草紙屋。