くさ‐がく・る【草隠る】
[動ラ下二]草の陰になって見えなくなる。「住吉のあさざは水に影みれば空行く月も—・れつつ」〈新千載・秋上〉
くさ‐がくれ【草隠れ】
1 茂った草の陰に隠れること。また、そういう場所。「大木の倒れたのが—に其の幹をあらわしている」〈鏡花・高野聖〉 2 草深い田舎の隠れ家。「かかる—に過ぐし給ひける」〈源・蓬生〉
くさ‐がめ【臭亀/草亀】
1 カメ目ヌマガメ科の爬虫(はちゅう)類。淡水にすみ、甲長約20センチ、暗褐色で首に淡黄色の模様がある。独特の悪臭を出す。北海道を除く日本各地、朝鮮半島・台湾・中国東部に分布。 2 カメムシの別名。
くさ‐がれ【草枯れ】
[名](スル)秋から冬にかけ、寒さなどで草が枯れること。また、その季節。《季 冬》「—に背負籠(しょひかご)背負ひかくれゆく/虚子」
くさ‐き【草木】
草と木。そうもく。
くさき‐ぞめ【草木染(め)】
草や木の天然の色素を使って染めること。また、染めたもの。
草木(くさき)にも心(こころ)を置(お)く
草木のそよぎを聞いても恐れ心配する。些細(ささい)なことにも気を配る。
草木(くさき)も靡(なび)く
盛んな威勢に、すべてのものがなびき従うたとえ。
草木(くさき)も眠(ねむ)る
夜がすっかり更けて、すべてのものが寝静まることのたとえ。「—丑(うし)三つ時」
草木(くさき)も揺(ゆ)るが◦ず
「草も揺るがず」に同じ。「百八十年—◦ぬ明朝を」〈浄・国性爺〉