だんど‐ぼろぎく【段戸襤褸菊】
キク科の一年草。山地の日当たりのよい地に生え、高さ30センチ〜1.5メートル。秋、淡緑色の頭状花を多数つける。アメリカの原産。帰化植物。名は愛知県の段戸山で発見されたことにちなむ。
ちゅう‐ぎく【中菊】
キクの園芸品種。花が大輪より小さい。江戸で流行したので、江戸菊ともいう。
ちょうじ‐ぎく【丁子菊】
キク科の多年草。山地の湿地に生え、高さ30〜45センチ。葉は長楕円形で、葉脈がやや平行に走る。夏から秋、花柄の長い黄色い頭状花を散房状につける。
てんにん‐ぎく【天人菊】
キク科の一年草。高さ約60センチ、全体に毛がある。葉は長楕円形。夏、周辺が黄褐色で中央が紫色を帯びる頭状花をつける。北アメリカの原産で、観賞用。
でんしょう‐ぎく【電照菊】
出荷時期の調整のため電照栽培で育てられた菊。夏や秋に咲く品種の開花を遅らせ、冬から春にかけて出荷する。愛知県渥美半島での栽培が盛ん。
十日(とおか)の菊(きく)
9月9日の菊の節句の翌日に咲いた菊。時機に遅れて役に立たないことのたとえ。六日の菖蒲(あやめ)。のちのきく。
なつ‐ぎく【夏菊】
6月から7月ごろにかけて花が咲く菊の品種の総称。小輪の八重咲きが多い。《季 夏》「—に露をうったる家居かな/鬼貫」
なつ‐しろぎく【夏白菊】
キク科の多年草。高さ約60センチ。夏に白や黄色の頭状花を多数開く。ヨーロッパの原産。マトリカリア。なつのこしろぎく。
の‐ぎく【野菊】
野生の菊。アブラギク・ノコンギク・ノジギク・ヨメナなど。《季 秋》「子狐の隠れ顔なる—かな/蕪村」
のこり‐ぎく【残り菊】
襲(かさね)の色目の名。表は黄、裏は薄青または白。冬に用いる。