ひしぬい‐の‐いた【菱縫の板】
兜(かぶと)の錏(しころ)、鎧(よろい)の袖・草摺(くさずり)などの最も下の板。ひしいた。
ひし‐ね【菱根】
1 ヒシの根。 2 とがった角のある、山の崖(がけ)。ひし。
ひし‐ばい【菱灰】
ヒシの実の殻を焼いて作った茶褐色の灰。主に香炉に用いる。
ひし‐ばった【菱蝗】
直翅(ちょくし)目ヒシバッタ科の昆虫。地表面にすみ、体長約1センチ。体色は灰褐色に白や黒の斑紋がある。背面が平たくて菱形をし、後脚は発達してよく跳ねる。
ひし‐むすび【菱結び】
紐(ひも)の結び方の一。結び上がりが菱形になる。
ひし‐もち【菱餅】
1 菱形に切った餅。紅・白・緑色の3枚を重ね、雛(ひな)の節句に用いる。菱形餅。《季 春》「—や紅白の中の草の色/孝作」 2 ヒシの実の粉で作った餅。
ひし‐やらい【菱矢来】
竹を菱形に組んで作った矢来。菱形矢来。
りょう【菱】
[人名用漢字] [音]リョウ(呉)(漢) [訓]ひし 水草の名。ヒシ。「菱花・菱形」
りょう‐あえんこう【菱亜鉛鉱】
炭酸亜鉛を主成分とする鉱物。結晶は菱面体をなし、三方晶系。灰白色ないし暗灰色、半透明でガラス光沢がある。ふつう、ぶどう状・鍾乳(しょうにゅう)状や腎臓形の塊で産出。亜鉛の原料鉱石。
りょう‐か【菱花】
1 ヒシの花。 2 《裏面に多くヒシの花を鋳るところから》金属製の鏡。菱花鏡。