き【葱】
ネギの古名。〈和名抄〉
そう‐か【葱花】
1 ネギの花。 2 「葱花輦(そうかれん)」の略。
そうか‐れん【葱花輦】
屋根の上に金色の葱(ねぎ)の花の形の飾りをつけた輿(こし)。天皇の略儀の行幸に用い、皇后・東宮の行啓にも用いた。なぎのはなのみこし。葱輦。
そうれい【葱嶺】
パミールの中国名。
なぎのはな‐の‐みこし【葱の花の御輿/葱の花の輦】
「葱花輦(そうかれん)」に同じ。「行幸などに、—にたてまつる、いとめでたし」〈枕・二八七〉
ねぎ【葱】
ヒガンバナ科の多年草。葉は太い管状で先がとがり、中に粘液を含む。初夏、管状の花茎を出し、先にねぎ坊主とよばれる白緑色の小花が球状に密生する。野菜として栽培され、葉の白い部分を食べるものを根深ネギ...
ねぎ‐とろ【葱とろ】
マグロなどの皮の裏にある脂身や中落ちの身をそぎ落とし、きざんだアサツキなどを散らしたもの。軍艦巻きや丼ものにする。 [補説]語源未詳。口に入れると、とろりと溶けるような食感からともいう。
ねぎ‐なんばん【葱南蛮】
かけそば・かけうどんに、煮たネギと油揚げをのせたもの。ねぎなん。
ねぎ‐ぼうず【葱坊主】
ネギの花。球状の花を坊主頭に見立てていう。《季 春》「—雨降ればまたさむくなる/林火」
ねぎ‐ま【葱間】
《語源未詳》焼き鳥のうち、肉と長ネギを交互に串に刺したもの。