ほう【蓬】
[人名用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]よもぎ 1 草の名。砂漠地帯に生え、風に吹かれると根が抜けて転がり飛ぶ草。「転蓬・飛蓬」 2 草の名。ヨモギの一種。「蓬屋・蓬矢」 3 くしゃくしゃに乱れ...
ほう‐おく【蓬屋】
1 屋根を蓬(よもぎ)でふいた家。草ぶきの家。 2 みすぼらしい家。あばらや。また、自分の家をへりくだっていう語。
ほう‐かく【蓬客】
ヨモギが風に吹かれて飛ぶように、あちらこちらさすらい歩く旅人。
ほう‐がい【蓬艾】
ヨモギのこと。
ほうけ‐だ・つ【蓬け起つ】
[動タ五(四)]髪の毛や草などがほつれ乱れて伸びきる。「彼女は—・った髪をかぶって」〈秋声・仮装人物〉
ほおけ‐だ・つ【蓬け起つ】
[動タ五(四)]⇒ほうけだつ
ほう・ける【惚ける/耄ける/呆ける】
[動カ下一][文]ほう・く[カ下二] 1 知覚のにぶった状態になる。ぼんやりする。ぼける。「起きぬけの—・けた顔」「病み—・ける」 2 (ふつう「蓬ける」と書く)草や髪の毛などが、ほつれ乱れる。...
ほう‐こ【蓬壺】
《形が壺(つぼ)に似ているところから》蓬莱山(ほうらいさん)の異称。 内裏や上皇の御所のたとえ。「治承の聖代—に赴き」〈明月記・承元二年〉
ほう‐こ【蓬戸】
《草を編んで作った戸の意》粗末で貧しい家。「八条の—、六波羅の蓮府」〈盛衰記・三二〉
ほう‐さ【蓬左】
熱田神宮を蓬莱(ほうらい)宮と称したところから、それに向かって左、すなわち北の一帯。熱田から名古屋城のある辺りにかけての地域をさす。