かい‐たい【芥蔕】
《「芥」はからし粒、「蔕」は小さなとげの意》 1 胸のつかえ。わずかな心のわだかまり。 2 きわめてわずかなこと。「—も親をおろそかにするかたちあるものは、果して賊子となる」〈神皇正統記・仁徳〉
かき‐の‐へた【柿の蔕】
朝鮮茶碗の一。鉄分の多い砂まじりの土で作り、青みがかったガラス様の釉(うわぐすり)をかけたもの。伏せた形や色が柿のへたに似るところから、千利休の命名といわれる。
こん‐たい【根蔕】
《根と蔕(へた)の意から》物事の土台。よりどころ。根拠。「其厭世的迷想の—を固うしたるを見るべし」〈透谷・「マンフレッド」及び「フォースト」〉
へた【蔕】
トマト・柿などの実についている萼(がく)。
ほぞ【蔕】
《「臍(ほぞ)」と同語源。古くは「ほそ」》果実のへた。〈文明本節用集〉