くら‐めつけ【蔵目付】
江戸時代、武家の米蔵の目付役。
くら‐もち【蔵持(ち)/倉持(ち)】
1 倉庫を所有すること。また、その持ち主。 2 金持ち。物持ち。
くら‐もと【蔵元/倉本】
1 酒・醤油などの醸造元。 2 室町時代の質屋営業者。 3 江戸時代、蔵屋敷で蔵物の出納を管理した町人。多くは掛屋(かけや)を兼ねた。
くら‐もの【蔵物】
江戸時代、諸藩の蔵屋敷から払い出された年貢米や各地の特産物。→納屋物(なやもの)
くら‐やくにん【蔵役人】
江戸時代、蔵米・蔵物の出納などをつかさどった諸藩の役人。
くら‐やしき【蔵屋敷】
江戸時代、幕府・諸大名・寺社などが年貢米・特産物などを収納し、販売・換金するために設けた邸。大坂・江戸・京都・大津・敦賀・酒田・長崎などにあり、特に大坂に多かった。
くら‐やど【蔵宿】
1 倉敷料を取って貨物を置かせる所。 2 江戸時代、浅草の幕府の米蔵付近に住んだ札差(ふださし)。 3 大坂の納め宿の異称。
くらやど‐し【蔵宿師】
江戸時代、旗本・御家人などに雇われて、札差との間の金の貸借についての談判にのぞんだ者。主に浪人で、幕府はこれを取り締まった。また、札差もこれに対抗して屈強な者をおいた。
くら‐わたし【倉渡し/蔵渡し】
売買取引条件として、売り手が商品を倉庫に寄託したままで買い手に引き渡すこと。倉庫渡し。居蔵(いぐら)渡し。
くらんど【蔵人】
《「くらうど」の音変化》「くろうど(蔵人)1」に同じ。