ち‐はつ【薙髪】
[名](スル)髪を切ること。髪をそり落とすこと。剃髪(ていはつ)。「—して宮を脱し」〈露伴・運命〉
ない‐がま【薙鎌】
「なぎがま」の音変化。「熊手、—、金撮棒(かなさいばう)を」〈虎寛狂・朝比奈〉
なぎ【薙】
《動詞「な(薙)ぐ」の連用形から》山の一部が崩れて、横に切りはらったようになっている所。
なぎ‐がま【薙ぎ鎌】
1 物を薙ぎ切るための鎌。ないがま。 2 鎌に長柄をつけたもので、人馬の足などを薙ぎ払うための武器。ないがま。「郎等下部まで、熊手—持ちて」〈盛衰記・三六〉
なぎ‐そで【薙ぎ袖】
和服の袖の一。袖下がなぎなたの刃の形のような丸みをもった袖。なぎなた袖。そぎ袖。
なぎ‐たお・す【薙ぎ倒す】
[動サ五(四)] 1 横ざまにはらって倒す。「強風が稲を—・す」 2 相手を次々に打ち負かす。「並み居る強豪を—・す」
なぎ‐た・てる【薙ぎ立てる】
[動タ下一][文]なぎた・つ[タ下二]勢いよく横に払うように切りまくる。「白刃を抜はなし敵を選まず—・てれば」〈染崎延房・近世紀聞〉
なぎ‐づら【薙ぎ面】
木材の表面を手斧(ちょうな)で削って凹凸に仕上げる方法。風流な趣のあるものとして用いる。なぐり。
なぎ‐なた【長刀/薙刀/眉尖刀】
1 長い柄の先に反り返った長い刃をつけた武器。また、それを使う武術。平安後期の後三年の役のころから室町中期まで多く用いられた。戦国時代以後、槍(やり)が多く用いられるようになり、江戸時代には主に...
なぎなた‐あしらい【長刀会釈】
なぎなたで相手をあしらうように、相手に適当に応対すること。「途絶えつつ訪ふを—に/重頼」〈犬子集〉