ぼうふ‐ざい【防腐剤】
微生物による物の腐敗を防ぐための薬剤。食品用のソルビン酸、繊維用のナフタリン、木材に塗布する鉱油、生物標本用のホルマリン・アルコールなど。
ますい‐やく【麻酔薬】
麻酔に用いる薬剤。全身麻酔では吸入麻酔に笑気・ハロタン・エーテル、静脈麻酔にバルビツール酸化合物、局所麻酔ではコカイン・プロカイン・リドカインなどが用いられる。
まっしょうけつ‐かんさいぼう【末梢血幹細胞】
血管の中を流れる血液(末梢血)の中にある造血幹細胞。 [補説]血管の中を流れる末梢血には、通常、造血幹細胞はほとんど存在しないが、白血球を増やすG-CSFという薬剤を投与すると、骨髄から多量の造...
まっしょうけつ‐かんさいぼういしょく【末梢血幹細胞移植】
白血病や悪性リンパ腫などの病気に対して行われる、造血幹細胞移植の一つ。血管を流れる血液(末梢血)から採取した造血幹細胞を用いる。患者自身の細胞を用いる自家末梢血幹細胞移植と、白血球の型(HLA)...
マッチ‐ぼう【マッチ棒】
マッチの薬剤(頭薬)をつけた軸木。点火に用いる。
まんせい‐きょぜつはんのう【慢性拒絶反応】
肝臓・心臓・腎臓などの臓器移植後、数か月から数年で起こる拒絶反応。血流障害・感染・血管の異常・薬剤など、さまざまな要因で生じる。進行すると、移植臓器の動脈硬化・血流障害・線維化が進む。→急性拒絶反応
ミグレニン【migrenin】
アンチピリン90パーセント・カフェイン9パーセント・枸櫞(くえん)酸1パーセントを混合した薬剤。鎮痛作用があり、偏頭痛に用いた。
ミサイル‐ドラッグ【missile drug】
薬剤に、治療したい部位や組織への指向性を高める仕組みを施すこと。また、その薬剤。ドラッグデリバリーシステムにおける基盤となる技術の一。
ミサイル‐りょうほう【ミサイル療法】
治療が必要な部位に選択的に薬剤を届ける治療法。抗体に制癌(せいがん)剤を結合させ、目標の癌細胞だけを選択的に破壊する抗体医薬や分子標的治療薬による治療が行われている。ターゲット療法。
むかん‐しょう【無汗症】
高温多湿な環境でも発汗がみられない疾患。全身性のものと局所性のものがある。全身性無汗症には先天性のものと、シェーグレン症候群などの疾患や薬剤の使用に伴って発症する後天性のものとがある。局所性無汗...