くす【薬】
[語素]くすりの意を表す。「—師」「—玉(くすだま)」
くすこ‐の‐へん【薬子の変】
弘仁元年(810)平城上皇の寵(ちょう)を得ていた藤原薬子が、兄仲成らとともに上皇の重祚(ちょうそ)と平城京への遷都を企て、失敗に終わった事件。上皇は出家、薬子は自殺、仲成は殺された。
くすこのみやこ【薬子の京】
三枝和子の長編歴史小説。平成9年(1997)から平成10年(1998)にかけて「京都新聞」に連載。平成11年(1999)、上下2巻で刊行。平成12年(2000)、第10回紫式部文学賞受賞。
くす‐し【薬師】
《「くすりし」の音変化》医者。「—ふりはへて、屠蘇(とうそ)、白散(びゃくさん)、酒くはへてもてきたり」〈土佐〉
くす‐だま【薬玉】
1 種々の香料を詰めた錦(にしき)の袋に薬草や造花をつけ、長い5色の糸を垂らした飾り物。不浄を払い、邪気を避けるものとして、端午の節句に柱などに飾った。中国の風習が輸入されたもの。くすりの玉。続...
くす‐どの【薬殿】
内裏の安福殿にあり、侍医や薬生(やくしょう)などが控えていた所。くすりどの。
くす‐ね【薬練/薬煉】
《「くすねり」の略》松脂(まつやに)を油で煮て練りまぜたもの。粘着力が強いので、弓の弦などに塗って補強するのに用いる。「さらば—に練って練りとめておきまらせう」〈虎明狂・松脂〉
くすり【薬】
1 病気や傷の治療のために、あるいは健康の保持・増進に効能があるものとして、飲んだり、塗ったり、注射したりするもの。医薬品。「胃の—」 2 殺虫剤・除草剤など、動植物に対して主に毒性を働かせるも...
くすり‐うり【薬売り】
薬を売り歩くこと。また、その人。「越中(えっちゅう)富山の—」
くすり‐おろし【薬卸し】
⇒薬研(やげん)