わら‐すぼ【藁素坊】
ハゼ科の海水魚。全長約30センチ。体はウナギ形で暗緑色。日本では有明海にだけみられ、干潟の泥中にトンネルを作ってすみ、目は退化している。食用。
わら‐ぞうり【藁草履】
わらで編んだ草履。
わら‐づか【藁塚】
脱穀後のわら束を刈田やあぜに円筒形に積み上げたもの。わらにお。《季 秋》「日の出待つ霜の—地に充てり/欣一」
わら‐づと【藁苞】
わらを束ね、中へ物を包むようにしたもの。また、その苞で包んだ土産物・贈り物。「—に入った納豆」
藁(わら)で束(たば)ねても男(おとこ)は男(おとこ)
わらで頭髪を束ねるような貧しい男でも、男には男としての値うちがある。
わら‐なわ【藁縄】
わらをなって作った縄。
わら‐にお【藁にお】
稲わらを積み上げたもの。
藁(わら)にも縋(すが)る
せっぱつまったときには、頼りにならないものでも頼りにすることのたとえ。溺(おぼ)れる者は藁をもつかむ。「—思い」
わら‐にんぎょう【藁人形】
わらで作った人形。おもちゃとしてのほかに、実際の人間の代わりに傷つけて相手を呪(のろ)うのにも用いる。
藁(わら)の上(うえ)から
《昔、出産の床にわらを敷いたところから》生まれたときから。生まれるとすぐに。「—育て上げる」