あい【藍】
1 タデ科の一年草。高さ50〜80センチ。茎は紅紫色で、葉は長楕円形。秋、穂状に赤い小花をつける。葉・茎から藍染めの染料をとり、京都・大坂・阿波が産地として知られた。果実は漢方で解熱・解毒に使う...
あい‐いろ【藍色】
藍で染めた色。濃い青色。
あいいろのひき【藍色の蟇】
大手拓次による詩集。昭和11年(1936)、作者の没後に刊行。
あい‐え【藍絵】
藍色の濃淡ですった浮世絵版画。藍のほか、紅(べに)などをごく少量用いた版画も含む。藍摺(あいず)り。藍摺り絵。
あい‐かわ【藍革】
鹿のもみ革を藍で染めたもの。多く太刀の革緒(かわお)や甲冑(かっちゅう)の威毛(おどしげ)などに用いる。藍韋(あいなめし)。
あい‐がえし【藍返し】
小紋などの模様のある上から、さらに藍で染め返したもの。
あい‐がた【藍型】
藍1色または藍の濃淡で文様を染め出した型染め。特に沖縄のものが有名。→紅型(びんがた)
あい‐がみ【藍紙】
1 ⇒青花紙(あおばながみ) 2 藍色に染めた紙。昔、写経・写本などに用いた。あおがみ。あいし。
あい‐がめ【藍甕】
染料の藍汁をためておくかめ。藍壺(あいつぼ)。
あい‐ぐま【藍隈】
歌舞伎の隈取りの一つで、藍で青く顔を隈取るもの。怨霊や公家悪(くげあく)などの役柄に用いる。青隈。