かげ【蘿】
ヒカゲノカズラの古名。「あしひきの山かづらかげましばにも得難き—を置きや枯らさむ」〈万・三五七三〉
こ‐け【苔/蘚/蘿】
《「木(こ)毛(け)」の意という》蘚(せん)類・苔(たい)類などのコケ植物や、地衣類・シダ類、種子植物のごく小形のものなどの総称。湿地や岩石・樹木などに生え、葉状または丈の低い草状をしている。
しょう‐ら【松蘿】
1 サルオガセの漢名。 2 松の木に絡まる蔓(つる)。男女の契りの固いことのたとえに用いる。「—の契り色深く」〈盛衰記・三九〉
ふ‐のり【布海苔/海蘿】
フノリ科の紅藻の総称。フクロフノリ・マフノリ・ハナフノリなどがある。主に波の荒い外海の岩などに、冬から春にかけて繁茂。体は暗紅色か黄紅色の円柱状などで、枝分かれする。板状に加工され、煮溶かして主...
へき‐ら【碧蘿】
緑色のつたかずら。緑蘿。「麓に車を駐めて、手を採って—を攀(よじのぼ)るに」〈太平記・三九〉
まつ‐の‐こけ【松の蘿/松の苔】
サルオガセの古名。〈和名抄〉
りょく‐ら【緑蘿】
青々とした、つたかずら。みどりの、つた。