とっくり‐ばち【徳利蜂】
ドロバチ科の昆虫。中形のハチで、体は黒色に黄色の斑紋があり、腹部はとっくり状にくびれている。小枝などに泥で壺形の巣を作って産卵し、シャクトリムシなどを狩り集めて運び入れ、幼虫のえさにする。
とて‐も
[連語] 《格助詞「とて」+係助詞「も」》「とて」を強調する。 1 …と言っても。「げにこそ、心細き夕べに侍れ—、泣き給ひぬ」〈源・葵〉 2 …という際にも。…にも。「朝(あした)に起きさせ給...
と‐どく【蠹毒】
《「蠹」はキクイムシまたはシミのこと》 1 害虫による食害。 2 物事をそこない害すること。また、その害毒。「鴉片(あへん)の—に斃るる者」〈東海散士・佳人之奇遇〉
とび‐あり・く【飛び歩く】
[動カ五(四)]虫などが飛んであちこち動く。「菜園麦隴の間を—・く蝶を」〈露伴・露団々〉
とびいろ‐うんか【鳶色浮塵子】
ウンカ科の昆虫。体長約5ミリ。全体に淡褐色ないし暗褐色。稲などの大害虫。あきうんか。
とび‐けら【飛螻蛄/石蚕】
トビケラ目の昆虫の総称。水辺にすみ、翅(はね)に細かい毛が密生し、多くは後ろ翅が幅広で、屋根形に畳み、ガに似る。完全変態。幼虫は水生で、いさごむし・ごみかつぎなどとよばれ、水草や小石で筒状の巣を...
とび‐むし【跳虫/飛虫】
1 トビムシ目の昆虫の総称。体長1〜5ミリで、翅(はね)はない。腹部に跳躍器をもち、よく跳ねる。湿気の多い所をこのむ。粘管類。のみむし。 2 端脚目ヨコエビ亜目の甲殻類。体長約1センチで、多くは...
とま・る【止(ま)る/留(ま)る/停まる】
[動ラ五(四)] 1 動いていたものが動かなくなる。動きをそこでやめた状態になる。停止する。「時計が—・る」「特急の—・る駅」「エンジンが—・る」 2 続いていたものが続かなくなる。通じていたも...
ともえ‐が【巴蛾】
ヤガ科の昆虫。翅(はね)の開張約6.5センチ。翅は褐色で、前翅に巴形の大きな紋がある。灯火にも来るが、昼間、林の中を飛ぶ。幼虫はネムノキの葉を食べる。
とや‐がえ・る【鳥屋返る】
[動ラ四]夏の末ごろ、鳥屋にいるタカの羽が抜け替わる。「—・りわが手ならししはし鷹の来ると聞こゆる鈴虫の声」〈後拾遺・秋上〉