まだら‐ちょう【斑蝶】
鱗翅(りんし)目マダラチョウ科の昆虫の総称。中形から大形で、翅(はね)は丸みを帯び、さまざまな斑紋があり、後ろ翅には突起がない。アサギマダラ・オオゴマダラなど。
マッチ‐ザ‐ハッチ【match the hatch】
フライフィッシングで、湖沼や川で水生昆虫の羽化(ハッチ)が始まって魚が追う時期に、その昆虫に似せた擬餌針(ぎじばり)で魚を釣ること。
まつ‐かれは【松枯葉蛾】
カレハガ科のガ。雌は翅(はね)の開張8センチくらいあり、暗褐色で白い横線をもつものが多い。雄は小形で赤褐色や黒褐色・灰褐色など変異がある。夏に発生し、灯火に飛来する。幼虫は松の大害虫で、松毛虫と...
まつくい‐むし【松食虫/松喰虫】
松の樹皮と材部の間を食い進むなどして枯死させる害虫。キクイムシ・ゾウムシ類をさすことが多いが、マツノザイセンチュウによる被害が大きい。松の葉を食い荒らす松毛虫などをいうこともある。
まつ‐けむし【松毛虫】
マツカレハの幼虫。成熟した幼虫は7センチほどにもなり、黒褐色の地に橙色や銀色の鱗片(りんぺん)があり、背面に藍黒色の毒毛の束をもつ。松の葉を食べる大害虫。
まつのざい‐せんちゅう【松の材線虫】
線虫の一種。体長約1ミリ。マツノマダラカミキリによって媒介され、そのかみ傷から材中に侵入して繁殖し、松枯れを起こす。材中でカミキリの幼虫が羽化すると体内に移り、運ばれる。日本には米国から渡来。
まつのまだら‐かみきり【松の斑天牛】
カミキリムシ科の昆虫。体長3センチくらい。前翅(まえばね)に黒と白の斑がある。成虫は5〜9月に出現し、松の枯れ枝に産卵。幼虫は松の材部を食害する。また成虫はマツノザイセンチュウを媒介。本州以南に分布。
まつ‐むし【松虫】
1 直翅(ちょくし)目マツムシ科の昆虫。コオロギ類の一種。体長2センチくらい、淡褐色で、触角が長い。雌は錐(きり)状の長い産卵管をもつ。雄は発音器のある幅広い翅(はね)をもち、ススキなどの根際で...
まつむし【松虫】
謡曲。四番目物。古今集などに取材。マツムシの声を慕って草むらで死んだ男の霊が友人恋しさに現れて、虫の音に興じて舞をまう。
まつも‐むし【松藻虫】
半翅(はんし)目マツモムシ科の昆虫。体長13ミリくらい。池沼にすみ、体は背面が盛り上がって流線形をし、灰黄色に黒色紋があり、水中では微毛のため銀色に光る。後脚は長くオール状。あおむけになって泳ぎ...