へび‐の‐ねござ【蛇の寝御座】
メシダ科の多年生のシダ。短い根茎から、長さ30〜80センチの羽状複葉の葉を束生。胞子嚢(ほうしのう)群は葉の裏面につき、鉤(かぎ)形の包膜で覆われる。鉱山の跡地によく茂るので、かなくさともいう。
へび‐のぼらず【蛇不登】
メギ科の落葉小低木。本州中部の山野に生え、高さ50〜70センチ。枝に鋭いとげがある。初夏、黄色の6弁花をつけ、実は赤く熟する。とりとまらず。こがねえんじゅ。
へび‐むこいり【蛇婿入り】
異類婚姻譚の一。蛇が男性に化けて娘の所に毎晩通って来るというもの。
へびをふむ【蛇を踏む】
川上弘美の短編小説。蛇が人間になり主人公の家に住み着く変身譚(たん)で、女性の自立と孤独を描く。平成8年(1996)発表。同年、第115回芥川賞受賞。
へみ【蛇】
「へび(蛇)」に同じ。「四つの—五つの鬼(もの)の集まれる穢(きたな)き身をば」〈仏足石歌〉