あき‐まどぼたる【秋窓蛍】
ホタルの一種。前胸部は橙黄(とうおう)色で、一対の窓状の透明な部分がある。対馬(つしま)などに分布。
うみ‐ほたる【海蛍】
ミオドコパ目ウミホタル科の甲殻類。太平洋沿岸の内湾によくみられる。体の両側に2枚の石灰質の殻をもち、殻長3ミリほど。夜間に活動し、体内から分泌された発光物質が海水に触れて青白く光る。
けい【蛍〔螢〕】
[常用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]ほたる 〈ケイ〉昆虫の名。ホタル。「蛍火・蛍光・蛍雪・蛍窓」 〈ほたる(ぼたる)〉「蛍石・蛍火/源氏蛍」
げんじ‐ぼたる【源氏蛍】
ホタル科の昆虫。体長約1.5センチで日本産最大。体は黒く、胸部は赤橙(せきとう)色で黒い十字紋がある。腹端に発光器をもち、夜強く光る。幼虫は清流にすみカワニナなどを食う。本州・四国・九州に分布。...
つち‐ぼたる【土蛍/地蛍/蛍蛆】
1 蛍の幼虫。淡黒色の蛆(うじ)状で、水辺におり、尾部が発光する。みぞぼたる。 2 双翅(そうし)目キノコバエ科の昆虫、ヒカリキノコバエの幼虫。洞穴など暗い場所にすみ、蛍に似た青白い光を発して小...
ひめ‐ぼたる【姫蛍】
ホタル科の昆虫。山地の水辺でみられ、体長6〜9ミリと小形。全体に黒く、前胸は淡紅色で暗色部がある。夜、黄色い光を点滅発光する。幼虫は陸生で、ベッコウマイマイなどを食べる。
へいけ‐ぼたる【平家蛍】
ホタル科の昆虫。ゲンジボタルより小形で体長8ミリくらい。体は黒色、胸部は赤橙色で黒い縦線があり、尾端に発光器をもつ。幼虫は水田・池などにすみ巻き貝のカワニナを食べ、6月ごろ成虫になる。
ほたる【蛍】
甲虫目ホタル科の昆虫の総称。ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルなど。一般に体は楕円形で軟弱、全体に黒色で胸の部分が赤い。腹部に発光器をもち、暗い所では青白い光を放つことで知られるが、ほとん...
まど‐の‐ほたる【窓の蛍】
勉学・学問に励むこと。苦学することのたとえ。→蛍雪(けいせつ)「—をむつび、枝の雪をならし給ふ志の」〈源・少女〉
水(みず)に燃(も)えたつ蛍(ほたる)
水の上を燃えんばかりに光りつつ飛ぶ蛍。「水」と「見ず」をかけ、「燃えたつ」に、感情が激しくわき上がる意をかけて、相手に会うことなく恋い焦がれることをいう。