あい‐ろう【藍蝋】
藍甕(あいがめ)の縁についた藍汁の泡を集めて棒状に固めたもの。現在は多く古い藍染めの布に苛性(かせい)ソーダなどを加えて煮出してつくる。絵の具などに使用。藍棒(あいぼう)。
いぼた【水蝋/疣取】
1 イボタノキの別名。 2 「水蝋蝋(いぼたろう)」の略。
いぼた‐ろう【水蝋蝋/虫白蝋】
イボタノキに寄生するイボタロウムシの幼虫が分泌した蝋を、加熱溶解し、冷水中で凝固させたもの。ろうそくの原料や、生糸織物や家具・革製品のつや出し、止血薬などに使用。虫蝋(ちゅうろう)。
いよ‐ろう【伊予蝋】
愛媛県(伊予国)に産する木蝋(もくろう)。ハゼノキの実から作られる。
き‐ろう【生蝋】
ハゼ・ウルシなどの実からとったままの蝋。ろうそくの原料。木蝋(もくろう)。
ぎょ‐ろう【魚蝋】
魚や海獣の油からとる白色の固形脂肪。ろうそくなどに用いた。
くじら‐ろう【鯨蝋】
「げいろう(鯨蝋)」に同じ。
げい‐ろう【鯨蝋】
マッコウクジラやツチクジラの頭部から採取した油を冷却・圧搾して作った蝋。石鹸(せっけん)や化粧品などの原料となる。くじらろう。脳油。
さらし‐ろう【晒し蝋】
精製して白色にさらした日本蝋。
し‐ろう【屍蝋】
蝋のように変化した死体。死体が長時間、水中または湿った地中にあったときなどに、体内の脂肪が脂肪酸となり、さらに蝋状になって、死体を原形に保つ。