しょく【蝕】
[音]ショク(漢) [訓]むしばむ 1 むしばむ。侵す。「蝕害/海蝕・浸蝕」 2 太陽や月が欠ける現象。「蝕甚/月蝕・日蝕」 [補説]1 2とも「食」と通用。
しょく【食/蝕】
ある天体の全部または一部を、他の天体が覆い隠す現象。日食・月食のほか、星食(掩蔽(えんぺい))、惑星による衛星の食、連星における食、静止衛星が地球の影に入って太陽電池パネルに光が当たらない状態な...
しょく‐がい【食害/蝕害】
[名](スル)昆虫やネズミなどが、植物・木材などを食い荒らすこと。また、その害。「いなごが田を—する」
しょく‐じん【食尽/蝕甚】
日食または月食で、太陽や月が最も大きく欠けた状態。また、その時刻。
しょく・する【蝕する/食する】
[動サ変][文]しょく・す[サ変]ある天体が他の天体によって覆い隠されて見えなくなる。また、他の天体を覆い隠して見えなくする。「地球が月を—・する」
しょく‐ぞう【食像/蝕像】
結晶を酸その他の薬品溶液中に入れたときに、溶解によってその結晶面に生じる腐食像。
しょく‐へんこうせい【食変光星】
連星をなす二つの恒星の食現象により、周期的に見かけの明るさの変わるもの。アルゴルなど。食連星。→連星 →変光星
しょっ‐き【食既/蝕既】
日食または月食で、太陽または月が完全に欠けてしまう時。皆既食の始まる瞬間。第二接触。
は・ゆ【蝕ゆ】
[動ヤ下二]日食または月食になる。「十一月の壬申の朔に、日—・えたり」〈天武紀〉
むし‐ば・む【虫食む/蝕む】
[動マ五(四)] 1 虫が食って形を損なう。むしくいになる。「—・んだような格子の柱に」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 病気などで、からだや精神を少しずつ損なう。「大気汚染が健康を—・む」「心が—・まれる」