かえる‐また【蛙股/蟇股】
1 蛙がまたを広げたような形のもの。 2 (蟇股)社寺建築で、梁(はり)や桁(けた)の上に置かれる、輪郭が山形をした部材。構造上必要な支柱であったが、のちには装飾化した。厚い板状のままの板蟇股と...
が‐ま【蝦蟇/蟇】
《古くは「かま」》ヒキガエルの俗称。《季 夏》
がま‐あし【蝦蟇足】
蛙泳ぎをするときの足つき。
がま‐がえる【蟇】
ヒキガエルの俗称。がま。
がま‐ぐち【蝦蟇口】
口金のついた小銭入れ。開いた口がガマの口に似ているのでいう。
がま‐しゅ【蝦蟇腫】
舌の下にできるはれ物。唾液腺(だえきせん)や粘液腺が詰まって分泌液が貯留するもの。重症になると、あごの下部まではれる。
がま‐せんにん【蝦蟇仙人】
昔、ガマを使い、怪しい術を行ったという中国の仙人。三国時代呉の葛玄(かつげん)、および五代後梁の劉海蟾(りゅうかいせん)をさし、画題とされる。
がま‐ぜん【蝦蟇禅】
《ガマはただ跳ぶだけで、ほかの術を知らないところから》中途半端な悟り方で、自由な働きのできない禅。
がま‐どく【蝦蟇毒】
ヒキガエルの耳下腺などから分泌される毒液。乳白色で粘り気がある。ステロイド配糖体をはじめ、ブフォタリン、ブフォテニンなど種々の化学物質を含む。漢方で蟾酥(せんそ)という強心剤・鎮痛薬として用いられる。
がま‐の‐あぶら【蝦蟇の油】
ヒキガエルから採集される分泌液を豚脂などに混ぜてつくった軟膏(なんこう)。ひび・あかぎれ・外傷などに効くという。江戸時代から明治時代にかけて、街頭で香具師(やし)が独特の口上を述べて人を集め、販...