あり‐の‐とう【蟻の塔】
「蟻塚(ありづか)」に同じ。《季 夏》
ありのとう‐ぐさ【蟻の塔草】
アリノトウグサ科の多年草。山野に生え、高さ15〜25センチ。葉は卵円形で小さく、縁にぎざぎざがあり、対生。夏から秋、黄褐色の小花が、多数下向きに咲く。のみとりぐさ。
あり‐の‐とわたり【蟻の門渡り】
1 蟻が列を作ってはっていること。蟻の熊野参り。《季 夏》 2 陰部と肛門(こうもん)の間。会陰(えいん)。 3 両側が切り立った崖となっている所。長野県の戸隠山のものが有名。
蟻(あり)の這(は)い出(で)る隙(すき)もない
少しのすきまもないほど、警戒が厳重なことのたとえ。 [補説]「蟻の這い入る隙もない」とするのは誤り。
あり‐ほぞ【蟻枘】
木材の先端を、他の木材にはめ込むため、鳩尾(きゅうび)状に突出させた枘。→蟻穴
あり‐まき【蟻巻/蚜虫】
アブラムシ1の別名。《季 夏》「妻に憎まれつつ—の淡きみどり/楸邨」
あり‐もどき【擬蟻/蟻擬】
外見がアリに似る甲虫。サツマイモに食い入るアリモドキゾウムシ、松の害虫を捕食するアリモドキカッコウムシなど。
あり‐んこ【蟻んこ】
「蟻1」の俗な言い方。
ぎ【蟻】
[音]ギ(呉)(漢) [訓]あり 〈ギ〉昆虫の名。アリ。「蟻酸・蟻集」
〈あり〉「蟻塚・蟻地獄/白蟻」
ぎ‐さん【蟻蚕】
孵化(ふか)したばかりの蚕の幼虫。黒褐色の毛で覆われ、アリに似る。毛蚕(けご)。