え‐ふ【衛府】
1 古代、宮城の警備、行幸・行啓の供奉(ぐぶ)などに当たった官司。律令制下では衛門府(えもんふ)・左右衛士府(えじふ)・左右兵衛府(ひょうえふ)の五衛府であったが、弘仁2年(811)以後、左右近...
えふ‐づかさ【衛府司】
「衛府」に同じ。
えふ‐の‐かみ【衛府督】
六衛府の長官の総称。左右の近衛大将(このえのだいしょう)、左右の兵衛督(ひょうえのかみ)、左右の衛門督(えもんのかみ)をいう。
えふ‐の‐すけ【衛府佐】
六衛府の次官の総称。左右の近衛中将・少将、左右の兵衛佐、左右の衛門佐をいう。
えふ‐の‐たち【衛府の太刀】
六衛府の武官が帯びる兵仗(ひょうじょう)の太刀。初め警備用であったが、のちに儀仗(ぎじょう)用の飾り太刀となった。毛抜き形の太刀。平鞘(ひらざや)の太刀。革緒の太刀。陽の太刀。野太刀。
え‐もん【衛門】
1 「衛門府」の略。 2 「右衛門府(うえもんふ)」の略。
えもん‐の‐じん【衛門の陣】
衛門府の官人の控え所。左衛門の陣は建春門に、右衛門の陣は宜秋門(ぎしゅうもん)の内にあった。
えもん‐の‐すけ【衛門佐】
衛門府の次官。
えもん‐ふ【衛門府】
律令制の官司の一。宮城諸門の警備、部署の巡検、行幸の先駆けなどにあたった。大同3年(808)左右衛士府(えじふ)に併合、弘仁2年(811)左右衛門府となった。職員は、多く検非違使(けびいし)を兼...