きり‐こまざ・く【切(り)細裂く】
[動カ五(四)]切ってこまかく裂く。「彼は目の前の闇を、力いっぱいステッキを振り廻して—・いた」〈里見弴・今年竹〉
くい‐さ・く【食(い)裂く】
[動カ五(四)]食いついて裂く。口にくわえて裂き切る。「唇を—・かんとすばかりに咬みて咬みて」〈紅葉・金色夜叉〉
くぎ‐ざき【釘裂き】
衣服などを釘にひっかけて裂くこと。また、その裂いた部分。かぎざき。
くるま‐ざき【車裂き】
室町・戦国時代の刑罰の一。2両の車にそれぞれ罪人の片足を結びつけ、左右に車を走らせて、からだを引き裂くもの。
こ【海鼠】
ナマコの古名。「故(かれ)、今に—の口裂くるなり」〈記・上〉
しにはだ‐たち【死に膚断ち】
国つ罪の一。死んだ人の肌を切り裂くこと。→生き膚断ち「国つ罪と、生き膚断ち、—」〈祝詞・六月晦大祓〉
スラッシャー【slasher】
1 人を刃物で切り裂くなどの残虐な場面を売りにした映像作品。「—ムービー」 2 スラッシュキャリアをもつ人。
すん‐れつ【寸裂】
[名](スル)ずたずたに裂くこと。また、細かく裂けること。「廷中に背立して、帝に対(むか)わず、正言して屈せず、遂に—せられる」〈露伴・運命〉
ずた‐ずた【寸寸】
[副]《「つだつだ」の音変化。「ずだずだ」とも》きれぎれになるさま。「—に引き裂く」「大雨で鉄道が—に寸断される」
せい‐おん【清音】
1 澄んだ声や音色(ねいろ)。「帛(きぬ)を裂くような…—がピインと虚空遥かに澄みわたるのである」〈木下尚江・良人の自白〉 2 日本語の音節のうち、撥音と促音を除き、濁音符・半濁音符を付けない仮...