すそ‐みじか【裾短】
[形動][文][ナリ]衣服の裾が短いさま。また、裾を短くして着るさま。「—な着付け」「—にゆかたを着る」⇔裾長。
すそ‐もの【裾物】
質のよくない品物をいう取引用語。下等品。
すそ‐もよう【裾模様】
和服の模様づけの一種で、裾に置かれる模様。また、その模様のある着物。女性の礼装用で、総模様に対する。
すそ‐やま【裾山】
大きな山の麓にある小山。「重畳たる青山の—で」〈蘆花・思出の記〉
すそ‐よけ【裾除け】
⇒蹴出(けだ)し
すそ‐わ【裾廻】
「すそみ」に同じ。「かりそめと思ひし程に筑波嶺(つくばね)の—の田居も住み馴れにけり」〈新拾遺・雑中〉 [補説]万葉集の「裾廻(すそみ)」を「すそわ」と誤読してできた語。
すそ‐わけ【裾分け】
(多く「おすそわけ」の形で)もらいものや利益を、さらに他の者に分け与えること。「金儲けの—をした上に華美(はで)な贅沢の所為(まね)が出来るなら」〈魯庵・社会百面相〉
すそ‐わた【裾綿】
和服の裾の袘(ふき)に綿を入れて仕立てること。また、その綿。
裾(すそ)を掻(か)・く
足をなぎ払って倒す。転じて、他人を出し抜く。裏切る。「小紫だ、高尾だと、あの男に—・かれて」〈万太郎・市井人〉