はり‐せんぼん【針千本】
フグ目ハリセンボン科の海水魚。全長約35センチ。背側は褐色、腹側は白色。体表にうろこの変化した可動性の大きなとげを4、500本密生し、危険が迫ると体をふくらませてとげを立てる。温・熱帯海に広く分...
はり‐もみ【針樅】
マツ科の常緑高木。中部地方以南の山地に自生。針状の葉を螺旋(らせん)状に密生する。6月ごろ、雄花と雌花とをつけ、褐色の球果ができる。材は建築・器具用。
ハルシャ‐ぎく【ハルシャ菊】
キク科の一年草。高さ約70センチ。葉は羽状に細かく裂ける。6〜10月、中心が濃赤褐色で周辺が鮮黄色の蛇の目模様をした頭状花を開く。北アメリカの原産で、観賞用。蛇の目草。孔雀草。
はる‐ぜみ【春蝉】
セミ科の昆虫。体長は翅(はね)の先まで3センチくらい。体は黒色で、雌では褐色紋があり、翅は透明。5、6月ごろに出現し、松林でムゼームゼーと鳴く。本州・四国・九州に分布。まつぜみ。《季 春》「—や...
はる‐にれ【春楡】
ニレ科の落葉高木。山地に生え、高さ約30メートル。樹皮は灰褐色。葉は倒卵形でざらつく。春、葉より先に、黄緑色の小花が群がりつく。エルム。やにれ。にれ。
はん‐てつ【斑鉄】
土壌中の還元鉄が空気に触れて酸化し、青灰色から赤褐色になることで生じる斑紋。水田や低湿地などでみられる。
はん‐どうこう【斑銅鉱】
銅と鉄の硫化物からなる鉱物。赤褐色で金属光沢があり、不透明。正方晶系、まれに等軸晶系。粒状・塊状が多く、空気中で変色して黄・紫色を交え、まだらになる。銅の鉱石。ボーナイト。
はん‐の‐き【榛の木】
カバノキ科の落葉高木。山林中の湿地に自生し、高さ約17メートル。葉は楕円形で縁にぎざぎざがある。早春、葉より先に、黒紫褐色の尾状の雄花穂と紅紫色の楕円状の雌花穂とがつく。実は小さく、松かさ状。水...
ばい【貝/蛽/海蠃】
1 エゾバイ科の巻き貝。浅海の砂泥底にすむ。貝殻は紡錘形で、殻高6センチくらい。殻表は火炎状および点状の褐色斑紋があり、厚い黄褐色の殻皮をかぶる。北海道南部から南に分布。肉は食用、殻はばいごま・...
ばい【霾】
中国北部で吹き上げられた黄土が、季節風に吹き流されて浮遊し、空を黄褐色に覆いつつ徐々に落下する現象。春、日本まで飛来することがある。黄砂。《季 春》