しとね【茵/褥】
座るときや寝るときに下に敷く物。しきもの。ふとん。「草の—」
じょく【褥/蓐】
柔らかい敷物。しとね。
じょく‐い【蓐医/褥医】
産科の医者。産科医。
じょく‐いん【褥茵/蓐茵】
しとね。敷物。「軽羅—の上に楽しむべきにあらずとて」〈太平記・二七〉
じょく‐しょう【褥傷/蓐傷】
⇒褥瘡(じょくそう)
じょく‐しょく【褥食/蓐食】
朝早く外出するときなどに、寝床の中で食事をすること。
じょく‐そう【褥瘡/蓐瘡】
長い間病床についていたために、骨の突出部の皮膚や皮下組織が圧迫されて壊死(えし)に陥った状態。腰や仙骨部・肩甲骨部・かかと・ひじ・後頭部などに生じやすい。床ずれ。褥傷(じょくしょう)。
じょく‐そう【褥草/蓐草】
家畜小屋に敷く枯れ草やわら。
じょく‐ちゅう【褥中/蓐中】
ふとんの中。また、床に就いていること。病中。「産後の—に其始末を聞いて」〈漱石・門〉
じょく‐ばん【褥盤】
昆虫の脚の先端部の突出部。一対の爪の基部の小さなふくらみをさす。種によっては吸盤状をしており、平滑で垂直な壁などでも自由に歩き回ることができる。爪間板(そうかんばん)。