あん‐じょく【鞍褥】
馬具の一。鞍(くら)の下に敷く布団。くらしき。くらぶとん。
いん‐じょく【印褥】
印を押すとき、印影がはっきりするように下に敷く台。板を紙で覆って上に布を張ったものや、ゴム製のものなどがある。
が‐じょく【臥褥】
病気で床につくこと。臥床(がしょう)。「アスピリンを服用して…天井ばかり見て—」〈嘉村・秋立つまで〉
くら‐しき【鞍敷/鞍褥】
馬具の名。鞍壺(くらつぼ)の上に敷く敷物。馬氈(ばせん)。上敷(うわしき)。
さん‐じょく【産褥】
出産のとき産婦が使う寝床。「—に就く」
しとね【茵/褥】
座るときや寝るときに下に敷く物。しきもの。ふとん。「草の—」
しゅう‐じょく【就褥】
[名](スル) 1 寝床に入って寝ること。「部屋へ下りて—いたせ」〈逍遥訳・自由太刀余波鋭鋒〉 2 病気で床についていること。
じょく【褥/蓐】
柔らかい敷物。しとね。
せん‐ぞく【氈褥】
《「ぞく」は「じょく」の直音表記》毛織りの敷物。「—料にこそはならめ」〈枕・一〇三〉
にく【褥】
1 毛の敷物。しとね。「—と思ひし苔にも」〈梁塵秘抄・二〉 2 《皮が敷物に適するところから》カモシカの別名。〈文明本節用集〉