ぬの‐そうじ【布障子】
白布を張った襖(ふすま)障子。「—はらせて住まひたる」〈枕・一七七〉
はな‐びえ【花冷え】
桜が咲くころの、一時的な冷え込み。《季 春》「—や剝落しるき襖(ふすま)の絵/秋桜子」
はり‐まぜ【貼り雑ぜ/張(り)交ぜ】
いろいろな書画などをとりまぜてはること。また、そのようにした屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)など。
はん‐ばかま【半袴】
くるぶしまでの丈で、裾に括(くく)り緒のない袴。肩衣(かたぎぬ)・小素襖(こすおう)などと合わせて用いた。切り袴。平袴。小袴。⇔長袴。
はん‐ぴ【半臂】
古代、袍(ほう)や位襖(いあお)の下に着用した朝服の内衣で、袖幅が狭く、丈の短い、裾に襴(らん)をつけたもの。平安時代以降、朝服が和様化した束帯では、袍と下襲(したがさね)との間につける袖のない...
ばん‐りょう【盤領】
袍(ほう)・襖(あお)などの襟を、下前(したまえ)から上前にかけてまるく仕立てる様式。あげくび。円領(えんりょう)。まるえり。
ひとえ‐もの【単物】
1 裏をつけずに仕立てた和服類の総称。特に、裏をつけない長着。初夏から初秋にかけて着る。《季 夏》「地下鉄の青きシートや—/汀女」 2 室町時代、素襖(すおう)の直垂(ひたたれ)をいった語。
ふくろ‐ど【袋戸】
袋棚の襖(ふすま)戸。
ふくろ‐ばり【袋張り/袋貼り】
1 紙から袋をつくること。 2 額や襖(ふすま)などを張るとき、紙の縁にだけのりをつけて張ること。また、そのもの。
ふすま【襖】
木で骨組みを作り、その両面に紙または布を張った建具。襖障子。《季 冬》