えり‐もと【襟元】
1 衣服の襟が前で合わさるあたり。 2 襟の後ろ側のあたり。えりくび。
襟元(えりもと)に付(つ)・く
「襟に付く」に同じ。「さきの異人さんは、…心意気のいい人だから、…襟元へ付かないのは、やぼのゆきどまりで」〈魯文・安愚楽鍋〉
えりも‐みさき【襟裳岬】
北海道中南部、日高地方南端の岬。太平洋に面し、寒流・暖流の合流地。濃霧が発生しやすい。 [補説]アイヌ語「エンルム」(岬)から。
えり‐わ【襟輪】
木材を組み合わせて接合するとき、一方の木材の縁につくる突出部分。入輪(いりわ)。
襟(えり)を正(ただ)・す
《蘇軾「前赤壁賦」から》 1 自己の乱れた衣服や姿勢を整える。 2 それまでの態度を改めて、気持ちを引き締める。「—・して話を聞く」
襟(えり)を開(ひら)・く
隠しだてせず心の中を打ち明ける。胸襟(きょうきん)を開く。「—・いて語り合う」
きん【襟】
1 衣服のえり。 2 胸のうち。心のうち。胸襟(きょうきん)。
きん【襟】
[常用漢字] [音]キン(漢) [訓]えり 〈キン〉 1 えり。「開襟」 2 胸のうち。心。「襟懐・襟度(きんど)/胸襟・宸襟(しんきん)」 3 要害の地。「襟帯」 〈えり〉「襟足・襟首/裏...
きん‐かい【襟懐】
心の中。胸のうち。
きん‐たい【襟帯/衿帯】
1 着物の襟と帯。 2 《山が襟のように、川が帯のように取り巻く意から》山や川に囲まれて、敵の攻撃を受けにくい要害の地。